特殊清掃依頼の流れやフロー

遺体発見から警察への連絡

まず、特殊清掃業者に依頼する前に、周囲が異変に気づき、遺体を発見することとなります。

このような場合はすべてが変死扱いとなるので、警察への連絡が必要となります。

というのも、死因の特定が困難であるため、警察にみてもらう必要があります。

通常、病気などで倒れた場合は、そのまま救急車で病院へ運んでもらい、医者の立ち合いのもとで死亡を確認することになるので、死因の特定は医者が行ないます。

しかし、何日も経って亡くなっていることがわかった場合、すでに身体が腐敗し、異臭が漂っていたり、ハエなどが大量に発生していることも多いです。

誰が見ても亡くなっているのがわかっても、何が原因で亡くなったのか、他殺なのか自殺なのか、事故死なのか病死なのかがわかりません。

そのため、このような場合は発見後、すみやかに警察に連絡しましょう。

その後、連絡を受けた警察はその場を立ち入り禁止にして現場を保存し、検証を行なって、その死因を判断することになります。

特殊清掃業者への相談

遺体発見後、ここで初めて特殊清掃の業者へ相談・依頼をすることとなります。

警察が現場検証している間は誰も部屋に立ち入ることができないため、この間に特殊清掃会社に相談をしておくと良いでしょう。

そうしておくことで、警察から立ち入り許可が出次第、清掃作業に入ることが出来ます。

特殊清掃業者へ相談の際には、

• いつ頃亡くなられたか
• 亡くなったことに気づいた経緯
• いつ頃現場に入ることができるか
• 部屋の状況

などをおおよそで良いので伝えることが出来ると、作業日数や内容、費用などの概算ができます。

現場の確認と見積もり

警察から部屋の立ち入り禁止が解除されたら、特殊清掃のスタッフが現場に行き、部屋の状態を確認します。

部屋の状況、遺品や家財の量、不用品などの処分について確認し、改めて作業内容や日数、費用の見積もりを出します。

実際には、ここで正式に契約する形となります。

清掃業者が作業

消毒作業をして入室し、汚染箇所の解体や臭い止めの処置、不用品処分、遺産整理などを行ないます。

また、作業が完了したら、遺族の方が立会いのもとで部屋の状態をチェックします。

清掃作業中の立ち合いは不要な場合がほとんどです。

作業は汚染が進まないように、なるべく早い日程で行なわれますが、近隣の方が困っているような状態の場合、業者によっては当日対応などをしてくれることもあります。